MESSAGE
今の世の中、いいモノはたくさんある。
だからといって、人が評価したくなるのは決してモノだけじゃない。
誰かの為を思って頑張る。
お客さんを笑顔にしてあげる為に、陰ながら努力をする。
そんな思いは必ずやお客さんに伝わる。
それが今回のオセロコーヒーにて明らかになった。
「この経験を忘れない。」
2人のスタッフは、そう口を揃え、お客様からのメッセージで白くなっていったエプロンを片手に、帰宅の途についた。
現在の大学生は、アルバイトでこのような実体験を得られることが少ない。
しかし、「オセロコーヒー」を通じて「やりがい」を感じたふたりのように、
すべての大学生が経験を通じて変われる可能性を持っている。
ぜひ以下の動画にある彼女たちの声も参考に、今後のアルバイトに対してもう一度考えてみたらどうだろうか。
《新感覚カフェ》大学生がアルバイトで感じた本当のやりがい
※当企画後の考察をMessageとして記しています。
多くの大学生が経験する接客アルバイト。
しかし、マニュアル通り、機械的に働かされていて、
学生たちは仕事における「やりがい」をなかなか見いだせていないのが現状である。
アルバイトにおいて、「がんばりが評価される」であったり「人に感謝される」環境があることで、仕事の本質的なやりがいを感じ、それが将来社会で働く上での大切な軸となるのではないだろうか。
そんな中、新たな試みが行われた。
12月9日に1日限定でオープンしたコンシェルジュ型カフェ、その名も「オセロコーヒー」。
「コンシェルジュ型カフェ "オセロコーヒー"とは?」
このカフェの特徴は、オセロのように様々なことをひっくり返していること。
① メニューを決める人を「ひっくり返す」
② 料金を決める人を「ひっくり返す」
③ 店員のエプロンの色を黒から白に「ひっくり返す」
店員として参加したのは都内の大学に通う女子大生2人。
今までは接客のアルバイトをしていながらも、やりがいについては考えたこともなかったそう。
そんな2人が、コーヒーの勉強に2週間一生懸命取り組み、コンシェルジュ型のカフェを開いた。
スタッフ指導にご協力頂いた「THE COFFEESHOP ROAST WORKS」での研修風景
「目に見えるお客様からの評価」
このカフェでは通常一杯200mlのところ、
その半分である100mlを2杯提供する形をとった。
より密にお客様とコミュニケーションを取ることでコンシェルジュの質を高め、お客様に最適な一杯を提供する為だ。
そして、最後に料金を決めるのはすお客様自身。
金額とメッセージの記入をお客様にお願いしたレシートには、コーヒー自体に対する評価だけでなく、「一生懸命さ」や「2人のがんばり」といった項目が値段と共に書き加えられていた。
200mlのスペシャルティコーヒーは平均価格に換算すると約400円。しかしながら、オセロコーヒーで支払われたお客様の平均金額は1343円にものぼった。
※コンシェルジュ:お客様の要望に沿ってスタッフが提案していく形態のこと。